ロードバイクのジオメトリー比較

インプレッション

ロードバイクのジオメトリーについて、各メーカーのホームページではサイズ毎の一覧は見れるものの、各メーカーを比較したものはあまりないため、比較してみようと思います。

 

比較するのは日本人男性の平均身長である171cmの方に適したサイズを各社横並びで比較してみようと思います。

 

まずは、おおよそのサイズを選ぶ時、最も参考になるリーチとスタックから

スタックとリーチ

SpecializedTREKcannondalePinarelloCOLNAGOCANYON
TARMAC [52]Emonda [52]SuperSix [51]DOGMA F [515]V3-RS [480]Aeroad [XS]
リーチ383383378378380378
スタック517533534532.3525521
H531534528535526533

TARMACはリーチに対してスタックが短くなっており、かなりレーシーなポジションまで対応できそうなジオメトリーとなっています。

ハンドルを上げる方向はコラムスペーサーをかませば良いのですが、下げる方向はスタックハイト以上には下げることができないため、スタックの値でサイズを考えても良いかもしれません。

同様にリーチについても伸ばす方向はステムを長くすることで対応できます。

 

また、アメリカメーカーの3社と比較して、ヨーロッパメーカーの3社はひとまわり大きい感じがします。 なので、サイズ表記的にワンサイズ小さいものを選んだ方が良いと思われます。 例として、Specializedの52サイズとCOLNAGOの480サイズが同じくらいの大きさ(リーチとスタックで)となっています。

 

BBドロップとチェーンステー長

続いて、BBドロップとチェーンステー長です。

SpecializedTREKcannondalePinarelloCOLNAGOCANYON
TARMAC [52]Emonda [52]SuperSix [51]DOGMA F [515]V3-RS [480]Aeroad [XS]
BBドロップ747274727172
チェーンステー長410410408406410410

BBドロップとチェーンステー長さはサイズ選びの時に、あまり気にしない項目かと思います。 また、ロードバイクだったら各社同じ…例えば、チェーンステー長さはディスクロードだったら 410mm などと予想していましたが、意外にも少し異なっており、BBドロップやチェーンステー長においても各社の考え方があるようです。

 

フロントセンターとトレイル量

次にハンドリングに影響するフロントセンターとトレイル量になります。 同じフロントセンターの値であれば、トレイル量が大きいほど、直進安定性が高く・旋回性が低くなります。

また、同じトレイル量であれば、フロントセンターが長いほど、直進安定性が高く・旋回性が低くなります。 

また、ロードバイクではサイズが違っても同じ直径のホイールを使うことになるため、必然的にサイズが大きくなればフロントセンターが長くなるという形になります。

なので、サイズが違っても同じよう直進安定性・旋回性を求めると、サイズが大きくなるにつれフロントセンターが長くなり、逆にトレイル量は小さくなる…というのが一般的な考え方です。

それでは、各社を比較していきます。

SpecializedTREKcannondalePinarelloCOLNAGOCANYON
TARMAC [52]Emonda [52]SuperSix [51]DOGMA F [515]V3-RS [480]Aeroad [XS]
フロントセンター577577.9(※)597?581576.9(※)
トレイル量585858???
他の値から計算

欧州メーカーはトレイル量の記載がないため、わかりませんでした。 旋回性に影響がある部分なので、記載してもらいたいです。

ただし、同じフロントセンター、トレイル量でも旋回性が異なる….という事も多々あります。 例えば、TARMACと今は廃盤になってしまったVENGEはジオメトリーが全く同じ数値にもかかわらず、旋回性のフィーリングは大きく異なっています。 (VENGEは弱アンダーステア、TARMACはニュートラルステア)

コメント

タイトルとURLをコピーしました