クリートの調整ツール

インプレッション

ビンティング(クリート)

ロードバイクシューズには、ペダルと連動するためのクリートと呼ばれる小さなプレートが取り付けられています。このクリートは通常、金属製またはプラスチック製で、シューズの底部に固定されます。クリートは、ペダルに対応するペダルシステムに取り付けられ、ライダーがペダルに足をしっかりと固定できるようにします。

 

ビンディングの種類

ロードバイク用のビンディングにはいくつかのタイプがありますが、最も一般的なものは下記の4つです。

 

  1. シマノ (Shimano):
    信頼性と幅広い選択肢: シマノは自転車コンポーネント分野で世界的に有名で、信頼性が高いことで知られています。シマノのロードバイクペダルは幅広い価格帯と性能帯で提供されており、初心者からプロのサイクリストまでさまざまなニーズに対応しています。
    SPD-SLとSPD: シマノは主に2つのロードバイクペダルシステムを提供しています。SPDはマウンテンバイク向け、SPD-SLはロードバイク向けのクリートとペダルで、大きな接触面積を持つ三角形のクリートで安定性を提供します。
  2. ルック (Look):
    軽量で高性能: ルックは高性能で軽量なロードバイクペダルで知られており、プロのサイクリストにも支持されています。ルックのペダルは、優れたパワー伝達と効率を提供します。
    Keoシステム: ルックは主にKeoシリーズのペダルを提供しており、三角形のクリートデザインが特徴です。Keoクリートは異なる色のバリエーションがあり、フローティング(クリートの微調整)のオプションも提供されています。
  3. タイム (TIME)
    自社製品と革新性: タイムは自社製品を開発し、革新的なテクノロジーを取り入れています。特にXシリーズのペダルは高いパフォーマンスと信頼性を提供し、独自のIClicクリートシステムが特徴です。
    高品質素材: タイムは高品質の素材を使用しており、軽量で耐久性があります。そのため、長期間にわたり高いパフォーマンスを維持します。
  4. ワフー (Wahoo)
    スピードプレイペダル: スピードプレイのクリートは、底面全体がクリートになっており、微調整が可能です。これにより、クリートの位置と角度を非常に細かく調整でき、足の位置をカスタマイズできます。ライダーは自分の好みや身体の特性に合わせてクリートを調整できます。
    トレーニングアプリとの連携: ワフーのペダルPOWERLINKはワフーのトレーニングアプリとシームレスに連携し、トレーニングセッションを最適化できます。また、他のトレーニングプラットフォームとも互換性があります。

 

フローティングの種類

フローティングの種類について

シマノとルック(Look)のクリートには、異なる角度や浮動(フローティング)オプションが提供されており、ライダーの好みや快適性に合わせて選択できます。ルックのKeoクリートには以下の角度オプションがあります

 

  1. 0度クリート(Zero Degree Cleat): 0度クリートは、クリートがペダルに固定され、浮動がない設定です。これは一般的に固定ペダルポジションを好む競技者やスプリンター向けです。0度クリートを使用すると、足が固定されているため、ペダルストロークが安定し、パワー伝達が高まります。しかし、浮動がないため、快適性に欠けることがあるため、長時間のライドには適していない場合もあります。
  2. 4.5度クリート(4.5 Degree Cleat): 4.5度クリートは、クリートがペダルに対して4.5度の浮動を持つ設定です。浮動があるため、足の微妙な動きを許容し、快適性を向上させます。多くの一般的なライダーや長距離ライダーに適しています。また、急な登り坂やダッシュのような瞬発的なパフォーマンスを求める場合にも選ばれることがあります。
  3. 9度クリート(9 Degree Cleat): 9度クリートは、クリートがペダルに対して9度の浮動を持つ設定です。浮動が大きいため、足の自然な動きに近い感覚を提供し、快適性が高まります。特に長時間のライドやアイアンマンなどのエンデュランストライアスロンに適しています。このクリート設定は、ライダーによっては膝の負担を軽減するのに役立つことがあります。

 

選択するクリートの角度は、ライディングスタイル、体格、快適性の好みに合わせて決めるべきです。多くの場合、浮動が少ないほどパワートランスファーが向上しますが、快適性が低下する可能性があります。ライダーは試しに異なるクリート角度を使用して、最適な設定を見つけることが大切です。また、シューズとクリートの取り付け位置も考慮することが重要です。

 

クリートの角度について

クリートの角度が正しく調整されていない場合、以下のような問題が発生する可能性があります:

  1. 快適性の低下: クリートの角度が合っていないと、足に不快感や痛みが生じる可能性が高まります。特に長時間のライドでは、間違った角度設定が足に圧力をかけ、足の疲労を引き起こすことがあります。
  2. 膝や関節の負担: クリートの位置や角度が適切でないと、膝や関節に余分な負担がかかることがあります。これは、特に長期間のライド中に問題となる可能性があります。誤ったクリートの設定は、膝の痛みやトラブルの原因になることがあります。
  3. パフォーマンスの低下: 適切なクリート設定は、パワートランスファーや効率的なペダリングに影響を与えます。誤った角度や位置設定は、パフォーマンスの低下につながる可能性があります。
  4. バランスや安定性の問題: クリートが正しく設定されていないと、バイクのバランスや安定性に影響を及ぼすことがあります。特にペダルストローク中に足が不安定であれば、バランスを取るのが難しくなります。
  5. 足のけいれんや痙攣: クリートの誤った設定は、足の筋肉が不自然な角度で作動することにより、けいれんや痙攣を引き起こす可能性があります。これは特に長時間のライド中に問題となります。

 

したがって、クリートの角度設定は非常に重要で、個々のライダーに合わせて調整することが推奨されます。クリートの設定を変更する際には、プロのバイクフィッターやサイクリングコーチのアドバイスを受けることが賢明です。彼らは専門知識を持ち、最適な角度設定を見つけるのに役立ちます。また、調整後に何度かテストライドを行い、快適性とパフォーマンスの向上を確認しましょう。 

 

クリートの角度調整ツール

特に0度のクリートを使う場合にクリートの位置や角度をシビアに合わせる必要があると思いますが、なかなか一発で決まらないのではないでしょうか? 私は下のツールを使っていますが、狙った角度に一発で決めることができるので是非おすすめしたいです。

 

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