ロードバイク ホイールのベアリング交換

メンテナンス

 

 

roval CLX50の回転が、どうも重い。 ベアリングを交換しよう…

今回のテーマはベアリングについて。

.

具体的な交換方法はこちらへ

 

 



ベアリングとは

ベアリングは、機械の回転している部分に生じる摩擦を減らし、運動をなめらかにするパーツです。また、一般的にベアリングは、軸受とも呼ばれています。

機械を稼働させる時には、回転などの動きを伴います。ベアリングは、軸が壊れてしまわないよう、荷重を引き受ける役割を持っています。

ベアリングの種類は大きく分けて、「転がり軸受」と「滑り軸受」の2種類あります。また、ベアリングの素材としては、耐久度を高めるために、高炭素クロム鋼などが用いられます。

その使い方は、軸に挿して取り付けるタイプが一般的です。使用されるシーンは、工場などの現場をはじめ、家庭用のポンプやバイクなどに使われています。他にも、家電製品や自動車など、身近な製品はもちろんのこと、半導体や産業機械、情報通信や交通など、さまざな分野で活用されています。

ベアリングの原点は、紀元前650年頃の古代アッシリア時代にまで遡ります。現代では、機械装置の稼働を支え、摩擦を減らし、円滑な機械の回転運動を支える重要なパーツとして活用されているのです。

https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/bearing2/

軸を正しく滑らかに回転させるために用いられるベアリングは、摩擦によるエネルギー損失や発熱を減少させ、部品の焼きつきを防ぐ役割があります。

ベアリングは主に「転がり軸受」と「滑り軸受」の2種類からなり、「転がり軸受」は一般的に内輪、外輪、転動体(ころ、またはボール)、保持器(転動体の位置を決めるもの)によって構成されています。内輪と外輪との間に複数の転動体が配置されており、それらは一定の間隔を保っていることが特徴です。

また転がり軸受は、次に紹介する滑り軸受に比べより小さな力で回転運動を発生させることができます。さらに円滑・高速回転での使用が可能で、取り扱いが比較的簡単なのも特徴です。転がり軸受に用いられる素材は、セラミックス・カーボン・プラスチック・完全焼入れ軸受鋼などです。

https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/bearing2/

 

ベアリングのシェア

  • 1位 SKF
  • 2位 シェフラー
  • 3位 日本精工
  • 4位 NTN
  • 5位 ジェイテクト

なんとベアリングの世界シェア第5位までに日本のメーカーが3社も入ってます。

 

ベアリングの種類

資料:NTNホームページより

このうちホイール(roval CLX50)に使われているものは ラジアル玉軸受け になります。

 

資料:NTNホームページより

更に、ラジアル玉軸受けの中でも ”深溝玉軸受” が使われています。

 

 

セラミックボールベアリング

 

資料:NSKホームページより

 

 

資料:NSKホームページより

 

通常のベアリングのほとんどはスチールのボールを使ったものになります。 

みんな大好きセラミックボールベアリングですが、使用用途としては対腐食性のために用いることが多く回転抵抗低減とはうたっていません。 

回転抵抗はシールの有無、グリスの種類(グリス or オイル or レス)によるところが大きく、玉の精度も影響あるとはいえ、その差は微々たるもの…

そういう意味でいうと、カンパニョーロのCULTベアリングは理にかなっていると思われ、roval CLX50に採用されているセラミックスピードのベアリングはどうなんだろう?という感じです。

なお、rovalの最新ホイール Rapide CLX, Alpinist CLX はスチールベアリングを採用しています。

 

NTN 6802LLB

資料:NTNホームページより

 

そういうわけで、選んだベアリングはNTNの6802LLB

“6802”は形状を示しており、内径15mm、外径24mm、厚さ5mm のものです。 roval含めDT SWISS製の240ハブを使っている全てのホイールのベアリング形状は6802です。 

“LLB”はシール形状を示していて、内輪へ非接触式のシールを採用しています(接触式のものより回転抵抗が小さい)。

なお、6802という形状を示す部分は他社でも同じの場合が多く(NSKでも同じ6802)、シール形状はメーカーによって型式が異なっています。 例えばNSKの場合、非接触式の型式は ZZ となっています。

さらなる回転抵抗の削減のためにはシールを外して、洗浄(グリスを落とす)してオイルを注入という決戦仕様も可能です。

 

まとめ

・日本メーカーのベアリングは世界シェアトップクラス

・セラミックベアリングは特殊用途(対腐食性)に使うもの

・回転抵抗低減にはシールが非接触式のものを。さらなる低減にはグリス→オイル化で対応

・roval CLX64, CLX50, CLX32 に使用されているベアリング型式は、

 フロント 6802 x 2

 リア 6802 x 3, 6902 x 1

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました