フリーボディのメンテナンス

メンテナンス

今回はroval CLX50のフリーボディのメンテナンス方法について紹介していきます。

意外と簡単にメンテナンスできるのと、結構な頻度で金属部品同士の摩擦にさらされている(いわゆるラチェット音)ので、必ずメンテナンスしておきましょう。

ロードバイクに日々乗っていてもラチェット音は徐々にしか変化していかないので気が付きにくいですが、確実に変化しています。 一度メンテナンスをしてみて前後で比較してみると良いでしょう。

なお、CLX50を事例に説明していきますが、DT SWISSのハブを使ったホイールであれば構造は同じなので、同様の方法でメンテナンス可能です。

 

ハブにDT SWISSを使用しているホイールメーカー一覧

DT SWISS
roval
Bontrager
ONEAER
FFWD

 

 

はじめに

まずホイールを外します。

ホイールの外し方はこちら

 

必要な工具類、油脂類

ブリーボディのメンテナンスのために必要な工具は特にありません。 DT SWISS製のフリーはメンテナンス性をよく考えられており、手で簡単に分解することができます。

フリーボディ内部に塗布するグリスです。 この部位は専用のグリスを使いましょう。

他の部位のメンテナンス方法においては、シマノのプレミアムグリスを多々代用してきましたが、この部位はNGです。

フリーボディの回転(ペダルを止めて惰性で進むとき)が明らかに重くなってしまいます。

 

フリーボディの取り外し方

スプロケットごと引き上げると簡単に取ることができます。 アウターギアとスポークの間に指を入れていくと上に外れます

外れたところ

ラチェットやバネなどが組み込まれています。 無くさないように。

左側から右にかけて;ホイール中心から外側の順番で組み込まれています。

 

洗浄とグリス塗布

分解したパーツをウエスなどで拭いていきます。 こちらはパーツクリーナーなどを使用してもOKです。 

ハブ側:清掃前

フリー側、ハブ側も清掃していきます。 画像でわかるようにベアリングがおさまっていますので、パーツクリーナーは使用禁止です。

綿棒などを使用すると良いでしょう。

フリー側:清掃後

綺麗になったらグリスを塗布していきます。

新品のホイールを分解すると、ほとんど塗布されていないようなので、全体にグリスが行き渡るくらいで十分なんだと思います。 上の画像では、ちょっと塗りすぎました. . .

塗り過ぎても特別害はない気もします(フリーボディの回転が重くなるくらいでしょうか)。

 

フリーボディの取り付け方

 取り付けも工具要らずで手で押し込むだけです。

うまくはまらない場合は回転方向に少しずらしてみてから再度押し込むとはまってくれます。

軽く引っ張って抜けないことを確認します。

また、ハブとフリーに隙間がないことを確認します。 

 

まとめ

・DT SWISSのフリーボディは工具無しで分解可能

・必要なものは専用のグリスのみ