速く、楽に、より遠くへ走るための必須アイテム “ビンディングペダル”
ペダルの種類
ロードバイクを購入して、最初に必要な物・・・まずはペダル。一部のモデルを除き、大抵はペダルが付属していない。 流石にペダルなしでは乗れないので別途購入する必要があります。
主なペダルの種類としては以下の3つにわけられます。
フラットペダル |
マウンテンバイク・シクロクロス用(2点締結タイプ) |
ロードバイク用(3点締結タイプ) |
順番に説明していきます
フラットペダル

最初に付けるペダルはフラットペダルをオススメします。ロードバイク特有の前傾姿勢だったり、スピードだったり、ブレーキの形状だったり普通の自転車とは大きく違うので、まずは自転車に慣れる事を優先にして、フラットペダルでゆっくり走ると良いと思います。
いきなりビンディングペダル。。。にしたい!という人もいると思いますが、立ちゴケ必死なので最初はフラットペダルがオススメです。ただ、慣らし用としてのペダルなので安価な物で良いと思います。大体1000円台から購入できます。
ロードバイクに慣れてきたらビンディングにトライしてみよう。 バイクパッキングしてキャンプなど. . . という方以外は3点締結タイプのシューズを買おう。
マウンテンバイク・シクロクロス用(2点締結タイプ)
ドロや土ハケを考えたタイプ。
メジャーなものとしてはシマノのSPDがあります

歩きやすさの実現
MTBと呼ばれる新しいライフスタイルを楽しむ人々が増えるなか、シマノはそのニーズに合わせてSPDを考案しました。シマノは、トゥークリップをなくし、ペダルとアウトソールを一体化したパワー伝達システムを開発。ペダルに伝わるパワーが増大しただけではなく、ライダーのバイクコントロール性も大幅に向上しました。 これによって、さらに冒険的なライディングが可能になったのです。他の追随を許さないシマノ独自のSPD。ハイペースなXCレースから、急勾配、岩地、湿地、草木が多い茂った場所やぬかるみを走行するトレイルライドまで、幅広いフィールドに置いてシマノのSPDペダルはライダーの期待に応えます。ライディンすスタイルのニーズに合わせてシューズをペダルのデザインが年々更新されるなか、シマノのオフロードライディングで築き上げた信頼性と耐久性は後続モデルに継承されています。
https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/spd.html
クランクブラザーズ エッグビーター

4面でキャッチできる唯一のビンディングペダル。
見てわかるようにいかにも泥はけが良さそう。 逆に、踏み込む面は全く無さそうです。・・・このあたりはSPDも一緒でしょうか。
ハイグレードモデルは6万円ほどするが、エントリーモデルはたまに安売りされていて、6000円ほどで購入できることもあります。
ロードバイク用(3点締結タイプ)
主なところで以下4つのメーカーが有名です。
SHIMANO |
LOOK |
Wahoo SPEEDPLAY |
TIME |
2021年 UCIワールドチームが使用しているメーカーは以下のとおりです。 興味深いのはグループセットはシマノでも、ペダルはルックというチームがあること。 ルックペダルが気になります。
またタイムのペダルを採用しているチームはありません。
チーム | ペダル |
AG2R・シトロエン・チーム | LOOK |
アスタナ・プレミアテック | LOOK |
バーレーン・ヴィクトリアス | SHIMANO |
ボーラ=ハンスグローエ | SHIMANO |
コフィディス・ソリュシオンクレディ | LOOK |
ドゥクーニンク・クイックステップ | SHIMANO |
EFエデュケーション・NIPPO | Wahoo SPEEDPLAY |
グルパマ・FDJ | SHIMANO |
イネオス・グレナディアス | SHIMANO |
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベール・マテリオ | LOOK |
イスラエル・スタートアップネーション | SHIMANO |
ロット・ソウダル | LOOK |
チーム・バイクエクスチェンジ | SHIMANO |
モビスター・チーム | LOOK |
チーム・クベカ・アソス | SHIMANO |
チーム・ユンボ・ヴィスマ | SHIMANO |
チームDSM | SHIMANO |
トレック・セガフレード | SHIMANO |
UAEチーム・エミレーツ | LOOK |
SHIMANO

言わずと知れたシマノ。 グループセットがシマノだからペダルもシマノ…という方も多いでしょう。最もメジャーなメーカー。 どこのショップでも手に入れることができます。
エントリーモデルからハイエンドモデルまで数タイプから選べます。
ホールド感が強く、踏む面が広いためパワーをかけても安心感があります。 ワールドツアーチームで多く使われているのも納得です。
ペダルとシューズのフローティングはクリートを変えることにより選択することができます。 赤が0°、青が2°、黄色が6°といった感じです。 最初は黄色から始めることをお勧めします。
よりガッチリとしたホールド感が欲しい方は青や赤を試してみると良いでしょう。
私が感じるデメリット;ステップインは慣れないうちは難しいのと(力の入れ方)、歩くとクリートが摩耗しやすいというところでしょうか。 ペダル x クリートの勘合部と地面にあたる部分が近いので、長い間使い続けると削れて、ちゃんとペダルと勘合してくれない事態も…
LOOK

実は3点締結型のビンディングを最初に出したのはLOOK。 なので、使用感としてはシマノに近いイメージです。
LOOKもクリートによりフローティング量を変えることが可能で、黒が0°、グレーが4.5°、赤が9°となっています。 またカーボンの板バネを使っていることによりシマノよりもガッチリ感は抑えられている感じです。
正直シマノでいいじゃんという感じですが、フレームがLOOK、グループセットがカンパやSRAMの方には良いのではないでしょうか。
Wahoo SPEEDPLAY

主要な4メーカーの中で唯一両面でキャッチできるというのが大きな特徴。
前後 14mm、左右 8mm、フローティング角度 0〜15° と調整代が広いことがメリット。 また、見ての通り踏む面が広く大きなパワーを伝えられる安心感がある。
値段が少し高いのとステップインにコツがいることがデメリット。
TIME

ワールドチームではどこも使っていないTIME。
独特のバネ構造でヨー方向にウネウネ動くのが特徴で、膝を壊しにくいというのが最大のメリット。 また、足を乗せるだけの非常に軽い力でステップインできるのも良いかと思います。
デメリットはワールドチームが使ってないから、製品として大丈夫? と懸念が残る点でしょうか。
ネットを検索すると、よく壊れるという情報が良く出てきますが、前のモデルだったり古い情報ばかりなので、最近は問題ないのかなと思います。 1年以上タイムのペダルを使っていますが、今のところ問題なく使えています。
まとめ
メーカー | メリット | デメリット |
SHIMANO | ・ワールドチームでの使用実績多数 ・安心の日本メーカー製 ・ガッチリとしたホールド感 | ・ステップインで力がいる ・歩くとクリート減りやすい |
LOOK | ・シマノ以外のグループセットにも合う | ・ステップインで力がいる ・歩くとクリート減りやすい |
Wahoo SPEEDPLAY | ・唯一の両面キャッチ ・クリートの調整代大 | ・ステップインにコツがいる ・割高 |
TIME | ・軽い力でステップインできる ・独特のバネ構造で膝に優しい | ・ワールドチームが使っていない |
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