初めてのディスクロード ディスクブレーキローターの脱着方法(外スプラインタイプ)

メンテナンス

リムブレーキか? ディスクブレーキか? と論争があった2年前、私が初めて買ったロードバイクはディスクブレーキ。 

気がつけば、2021年ツールドフランスではディスクブレーキが主流に。 リムブレーキを使うUCIワールドチームはイネオスのみとなりました。

AG2R・シトロエン・チーム 
アスタナ・プレミアテック 
バーレーン・ヴィクトリアス 
ボーラ=ハンスグローエ
コフィディス・ソリュシオンクレディ 
ドゥクーニンク・クイックステップ 
EFエデュケーション・NIPPO
グルパマ・FDJ 
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベール・マテリオ 
イスラエル・スタートアップネーション
ロット・ソウダル
チーム・バイクエクスチェンジ
モビスター・チーム
チーム・クベカ・アソス
チーム・ユンボ・ヴィスマ
チームDSM
トレック・セガフレード
UAEチーム・エミレーツ
ディスクブレーキ
イネオス・グレナディアスリムブレーキ
ディスクブレーキのチームも選手やステージによってはリムブレーキも使用

これまで、ディスクブレーキの音鳴り解消法や、ホイールのベアリング交換の方向について書いてきましたが、私も最初そうだったように、そもそもブレーキローターってどうやって外すの? という方もいると思いますので、今回はブレーキローターの脱着方法を詳しく書いていこうと思います。

 

ブレーキローターの種類

私がディスクロードを購入した2018年には、センターロックと6本ボルトタイプの2種類があったと記憶していますが、2021年8月現在シマノのホームページ上で確認できるのはセンターロックタイプのみになりました。 

ロードバイク用のディスクブレーキローターはセンターロックがデファクトスタンダートと言ってよいでしょう。

 

ローター固定方法の種類と必要工具

前述したとおり、ブレーキローターはセンターロックタイプに統一されたといって良いと思いますが、ホイール側(ハブ側)は大きく分けて2種類が混在しているようです。

・内スプライン

・外スプライン

それでは順番に見ていきましょう。 まずは内スプラインタイプ

ディスクローターがはまる部分の内側にネジの溝が切ってあります。

次に 外スプラインタイプ

ディスクローターがはまる部分の外側にネジの溝が切ってあります。

 

Shimano
MAVIC
ZIPP
DT SWISS
FFWD
Easton
REYNOLS
Vision
roval
Bontrager
内スプライン
Campagnolo
Flucrum
外スプライン

各ホイールメーカー毎にまとめると上の表のようになります。 こうしてみるとカンパかそれ以外か…みたいになっています。

 

現在のシマノのマニュアルには内スプラインしか記載がなく、シマノは内スプライン推しのようです。

 

 

脱着に必要な工具

次に脱着に必要な工具について紹介していきます。 

必要な工具は、内スプラインタイプか外すプラインタイプかで必要な工具が異なるので、購入する前にご自身のホイールを確認してみましょう。

内スプラインの方は ↓こちらの記事へ

 

 

今回は、外スプラインタイプについて

シマノから専用工具が出ています。 

ボトムブラケットを脱着するための工具ですが、外スプラインのロックリングと同形状となっており、この工具で外す事ができます。 

ブレーキローターの外し方

まずはホイールを外します。

ホイールの外し方

 

ディスクローターの取り外し方

ホイールにタイヤが付いた状態の方が滑らず作業しやすいと思います。

上のように9時か10時の位置に工具をセットして体重を工具にかけると緩みます。 なお、この部分のトルクは  40Nm となっており、かなりきつく締められています。 しっかり工具がロックリングにかかっていないと外れてケガをするので注意してください。

特に外スプラインタイプの場合は工具とロックリングのかかり代が小さいため、工具が外れやすくなっています。

なので、上のようにロックリング部を手で押さえて工具が外れないようにして緩めていきます。

 

ある程度緩んだら手で外せます。

 

外れたところ。

 

ブレーキローターの取り付け方

次に取り付け方法です。 

ローターがはまるスプラインの部分や、ロックリングのねじ山にグリスを塗布します。 本当は焼き付き防止の専用グリスがあると思いますが、一般的なグリスで代用。

 

塗布する部位は上の2箇所

塗布し終わったらブレーキローターをセット

次に、ウェーブワッシャーを取り付けます。 忘れないように注意

次にロックリングを組み付けていきます。 ロックリングはギザギザの面がディスクローター側です。

この時、必ず手でロックリングを仮付けしましょう。 ハブの材質はアルミの場合が多く、簡単にねじ山をなめてしまいます。

ロックリングがブレーキローターに着座したら工具で締め付けていきます。

締め付ける時も、上のようにロックリング部を手で押さえて工具が外れないようにして締め付けます。

締め付けトルクは 40Nm です。 

 

まとめ

・2021年現在、ロードバイクのディスクブレーキはセンターロックタイプが主流

・焼き付き防止にグリスを塗布しよう

・ロックリングは手で仮締めする

・外スプラインタイプはロックリングと工具を押さえながら緩める(締め付ける)

 

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